吸入薬の標準吸入指導の導入について
喘息やCOPDにおいては吸入療法が中心となっています。しかし吸入薬の種類はたいへん多く、吸入手順もそれぞれのデバイスで少しずつ異なるため、患者さんも指導に当たる医療者も戸惑うことが少なくありません。
青森県吸入療法研究会は、医師・薬剤師・看護師が連携して患者の吸入指導に当たることにより、治療効果の向上を図ることを目的として設立された研究会です。
取り組みのひとつとして、汎用されている吸入デバイスについて、標準化した写真入りの手順書を作成しました。
現在、弘前地区を中心として、処方箋を発行する病院・診療所と調剤する保険薬局に於いて、患者情報を共有し連携して患者指導ができるよう「吸入指導依頼書、評価表」を作成しました。(内容は群馬県吸入療法研究会使用のものを改変したもので、当研究会での使用についてご理解をいただきました。)
本ホームページは青森県薬剤師会の協力を得て、趣旨に賛同される青森県内の薬剤師の方々に広くご活用いただきたく、各種手順書と連携ツール一式を掲載します。
今後、院外処方箋とともに本依頼者を持って薬局に行く患者さんがいると思いますが、ぜひ本手順書に基づいた指導と評価を行い、その情報を処方箋発行医療機関にフィードバックしていただくようにお願い申し上げます。
なお、本標準手順書は当研究会の趣旨に賛同いただき、ご理解を願うものであり、各メーカーが作成した吸入説明書を否定するものでないことを申し添えます。